Googleビジネスプロフィールを分析するとき、表示回数や順位だけを見ても、問い合わせが増えた理由・減った理由は分かりません。「どの検索で見つかったか」「プロフィールを見たか」「電話・経路・Webサイトへ進んだか」「実際の予約・来店につながったか」の順に見ます。
Googleが提供するパフォーマンスデータは、顧客の行動を理解する手がかりです。ただし、店舗の売上データそのものではありません。予約台帳、電話記録、問い合わせフォームなどと照合して、初めて事業成果を判断できます。
パフォーマンスを確認する方法
オーナー確認済みのプロフィールに関連付けられたGoogleアカウントでログインし、Google検索上のビジネスプロフィールから「パフォーマンス」を開きます。Googleマップアプリから確認できる場合もあります。表示される指標は業種や機能によって異なるため、実際の画面を基準にしてください。
比較期間を選び、毎月同じ締め日・同じ期間で記録します。季節性が大きい業種は前月比だけでなく、可能なら前年同月も見ます。
分析する4段階
1. どの検索で見つかったか
検索語は、利用者が何を求めてプロフィールへ到達したかを示します。
- 店名を含む検索
- 地域名と業種・サービス名の検索
- 悩み・目的を含む検索
- 近くの店舗を探す検索
店名検索が多いのか、まだ自社を知らない人の検索が増えているのかで、意味が異なります。検索語に対応していないサービスが多ければ、カテゴリやサービス情報、公式サイトの説明を見直す材料になります。
2. プロフィールが閲覧されたか
検索やGoogleマップでプロフィールが見られた回数を確認します。Googleは、同一ユーザーによる閲覧のカウント方法など、指標ごとの定義を案内しています。異なるツールの数字と単純に同じものとして比較しないでください。
閲覧数が減ったときは、すぐに「順位が落ちた」と決めつけず、次も確認します。
- 季節・天候・休業日の影響
- 店名検索と一般検索の変化
- 営業時間やプロフィール状態
- 競合店の開店・閉店
- 公式サイトや広告など他の流入経路
3. どの行動へ進んだか
プロフィールからの電話、経路、Webサイト、予約など、利用できる指標を確認します。
| 行動 | 読み取れること | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 電話 | すぐ相談したい需要 | 応答率、用件、営業時間 |
| 経路 | 来店意向・場所確認 | 実来店、入口、駐車場 |
| Webサイト | 詳細比較の需要 | 閲覧ページ、離脱、問い合わせ |
| 予約 | 行動への移行 | 完了率、キャンセル、客層 |
クリックは「意向」であり、来店完了とは限りません。電話に出られなかった、Webサイトで料金が分からなかった、駐車場を見つけられなかったなど、プロフィールの外側で離脱することがあります。
4. 実際の成果へつながったか
店舗側の記録と照合します。
- 電話の着信数と応答数
- 問い合わせフォームの送信数
- 予約数、来店数、成約数
- 対象サービスと客単価
- 顧客が知ったきっかけ
「Googleマップを見た」と受付時に聞く簡単な項目を加えるだけでも、データの解像度が上がります。厳密な計測が難しい場合は、分からない数字を推測で埋めず、確認できる範囲を明記します。
数字の組み合わせから原因を考える
閲覧も行動も減った
需要、プロフィールの表示、営業状態のどこで変化したかを確認します。基本情報、プロフィール制限、検索語、前年同月、地域イベントなどを順に見ます。
閲覧は増えたが行動が増えない
見つかってはいるものの、比較で選ばれていない可能性があります。写真、口コミ、料金・サービスの説明、予約可能時間、Webサイトの情報を確認します。
電話は多いが予約にならない
営業時間外の着信、対象外の相談、料金だけの問い合わせが多い可能性があります。よくある質問をプロフィールや公式サイトへ追加し、電話対応の記録も見直します。
経路検索は多いが来店が確認できない
入口、駐車場、建物名、受付場所が分かりにくくないかを確認します。外観写真やアクセスページを改善します。
Webサイト訪問はあるが問い合わせが少ない
スマートフォンでリンク先を開き、料金、対象者、実績、問い合わせボタンが見つかるかを確認します。Googleビジネスプロフィールだけを直しても解決しないことがあります。
月次レポートの作り方
記録は複雑にしすぎず、「数字・変更・現場の事実・次の行動」の4列にします。
| 項目 | 今月 | 前月/前年 | メモ |
|---|---|---|---|
| 主な検索語 | 需要の変化 | ||
| 閲覧 | 営業日・季節 | ||
| 電話 | 応答数・用件 | ||
| 経路 | 来店確認 | ||
| Webサイト | 問い合わせ | ||
| 予約・成約 | 店舗側記録 |
表を作った後に、翌月の改善を最大3つ決めます。たとえば「外観写真を追加」「営業時間外着信への案内を掲載」「サービスページの料金条件を明確化」のように、実行できる単位にします。
分析で避けたい5つの誤り
- 一日の増減だけで施策を評価する
- 検索地点が異なる順位を単純比較する
- 閲覧数を来店数として扱う
- 投稿した時期と季節需要を区別しない
- 数字が増えた理由を一つに断定する
データは原因そのものではなく、原因を探す手がかりです。「投稿した翌月に電話が増えた」だけで、投稿が唯一の原因とは言えません。変更内容を記録し、複数期間で確かめます。
よくある質問
データは誰でも確認できますか
オーナー確認済みプロフィールのオーナーまたは管理者など、適切な権限と関連アカウントが必要です。
毎日確認したほうがよいですか
異常の早期発見には定期確認が役立ちますが、施策評価は一日の増減で決めません。月次で同じ条件を記録し、必要に応じて週次確認を加えます。
表示回数と閲覧数は同じですか
指標の定義は同じとは限りません。Google公式ヘルプにある各指標の説明を確認し、名称が変わった場合も過去データとの定義差に注意します。
順位計測ツールは必要ですか
商圏内の複数地点を継続計測したい場合に役立ちますが、順位だけでは成果を判断できません。電話、経路、サイト、予約と合わせて使います。
数字が少ない月はどう分析しますか
変化率が大きく見えやすいため、数か月をまとめて確認します。個別顧客が推測できる形で共有しないなど、プライバシーにも配慮します。
分析だけ相談できますか
アヤハネの診断ツールとオンライン相談は無料です。計測と月次改善を一緒に整えるサポート(伴走)は月額29,800円〜です。
表示が伸びないときの診断は「[Googleマップで上位表示されない原因](/google-maps-not-ranking/)」、更新停止による損失は「[Googleビジネスプロフィールを放置するリスク](/google-business-profile-neglect/)」も確認してください。
まとめ
Googleビジネスプロフィールの分析は、検索、閲覧、行動、実成果を一本の流れで見ることが要点です。Googleの数字だけで完結させず、電話応答、予約、来店、成約と照合し、毎月実行できる改善を三つまで決めましょう。