Googleの口コミを増やしたいと思っても、「お願いすると押しつけに感じられないか」「特典を付けてもよいのか」「スタッフによって案内に差が出る」と悩む店舗は少なくありません。
口コミは、一部のお客様から高評価を集めるキャンペーンではありません。実際にサービスを利用したお客様へ公平かつ任意で感想をお願いし、寄せられた声に店舗が丁寧に向き合う仕組みです。
この記事では、Googleのポリシーに沿って口コミ依頼を現場へ定着させる方法を、7つのステップで解説します。
Googleの口コミが店舗選びに役立つ理由
初めて利用する店を探す人は、公式情報だけでなく、実際に利用した人の体験も判断材料にします。口コミには、接客、店内の雰囲気、サービスの流れ、利用者が感じた良さや注意点など、店舗側の説明だけでは伝えにくい情報が含まれます。
Googleも、口コミは店舗を目立たせ、見込み客に役立つ情報を提供すると説明しています。また、店舗からの返信は、顧客の意見を大切にしている姿勢を示す機会になります。
口コミを増やす前に知っておきたい禁止事項
Google Mapsの投稿は、実際の体験に基づく、公平で偏りのない内容である必要があります。次の方法は避けてください。
- 口コミ投稿と引き換えに割引、ポイント、プレゼントを提供する
- 口コミを買う、スタッフや関係者が顧客を装って投稿する
- 高評価を付けてくれそうな人だけに依頼する
- 否定的な口コミの修正や削除と引き換えに特典を渡す
- 具体的な評価点や褒め言葉を指定する
一方、実際に利用したお客様へ、内容や評価を誘導せず口コミをお願いすることは可能です。
口コミ依頼を現場に定着させる7ステップ
1. 依頼する対象を決める
「満足した人だけ」ではなく、原則としてサービスを利用したすべてのお客様を対象にします。業務上すべての人への案内が難しい場合も、担当者の主観で高評価になりそうな人を選ばないルールが必要です。
2. 自然なタイミングを決める
口コミをお願いしやすいのは、サービスが完了し、お客様が体験を振り返れるタイミングです。
- 美容室・サロン:会計後や来店のお礼メッセージ
- スクール:体験レッスンや一定期間の受講後
- 工務店・修理業:引き渡しや作業完了の確認後
- 店舗・施設:利用終了時やフォローメール
依頼のタイミングを一つか二つに絞ると、スタッフが迷いにくくなります。
3. 投稿までの手間を減らす
Googleビジネスプロフィールでは、口コミ投稿用のリンクやQRコードを案内できます。レジ横のカード、サンクスカード、メール、LINEなど、顧客接点に合う方法を選びましょう。
QRコードだけを置いても気づかれない場合があります。「よろしければ率直なご感想をお聞かせください」と一言添えることが大切です。
4. 声かけを短い言葉に統一する
スタッフが使える基本文を用意します。
本日はご利用ありがとうございました。今後のサービス改善と、初めての方の参考のため、よろしければGoogleで率直なご感想をお聞かせください。投稿は任意です。
高評価を求めず、投稿しない選択も尊重する表現にします。
5. お客様が書きやすい案内にする
文章を指定するのではなく、体験を思い出すきっかけを伝えます。
ご利用のきっかけや、サービスを受けて感じたことなど、率直な体験を書いていただけると参考になります。
「星5でお願いします」「このキーワードを書いてください」といった誘導は避けます。
6. 口コミへ丁寧に返信する
返信は投稿者だけでなく、これから店を選ぶ人も読みます。次の順序にすると、短くても誠実さが伝わります。
- 利用と投稿へのお礼
- 口コミの具体的な内容への言及
- 今後の案内や改善姿勢
高評価への返信例:
ご来店とご感想をありがとうございます。初めての方にも施術の流れが分かりやすかったとのこと、安心いたしました。次回も気になる点があれば遠慮なくお知らせください。
低評価への返信例:
このたびはご期待に沿えず、申し訳ございません。いただいた内容を確認し、案内方法を見直します。個別の状況を確認したいため、差し支えなければ店舗までご連絡いただけますと幸いです。
個人情報や利用履歴を公開の返信欄に書かず、感情的な反論も避けます。
7. 毎月、導線を見直す
口コミ件数だけでなく、次の点を確認します。
- スタッフが案内できた割合
- QRカードやメールが実際に使われているか
- 依頼のタイミングが接客を邪魔していないか
- 返信が長期間止まっていないか
- 口コミに共通する評価点・不満点は何か
「口コミが少ない」のではなく、「声かけが難しい」「QRコードを読み取る場所がない」など、現場の障害を見つけて改善します。
口コミが増えないときのチェックポイント
QRコードを置くだけになっている
存在に気づかれなければ利用されません。スタッフの一言、会計時のカード、フォローメッセージなどを組み合わせます。
スタッフが依頼をためらっている
依頼の目的、禁止事項、基本トークを共有し、短時間の練習を行います。「評価を上げるお願い」ではなく「率直な体験を聞くお願い」と説明すると伝えやすくなります。
返信が定型文だけになっている
すべて同じ返信では、読んでいない印象を与えます。口コミの内容から一つ具体的な点を取り上げましょう。
低評価を恐れて依頼対象を選んでいる
率直な意見には改善のヒントがあります。高評価だけを集めようとせず、すべてのお客様へ公平に案内し、必要な改善と返信を行う運用が長期的な信頼につながります。
口コミ運用を外注するときの注意点
口コミ獲得を支援する会社へ依頼する場合は、次の点を確認してください。
- 特典や高評価者だけへの依頼を提案していないか
- 口コミの購入や第三者投稿を行っていないか
- 店舗の言葉に合う返信案を作るか
- 否定的な口コミを自動公開せず、承認手順があるか
- 口コミ件数を保証していないか
- 依頼導線をスタッフへ定着させる支援があるか
アヤハネのGoogleマップ集客・運用支援では、口コミを代わりに投稿するのではなく、実際のお客様へ公平に依頼できるQR、トーク、タイミングを整えます。返信案の作成と、毎月の導線改善まで対応します。
よくある質問
口コミをお願いすること自体は違反ですか
違反ではありません。実際に利用した顧客へ、評価を指定せず、任意で率直な感想を依頼できます。
口コミ投稿で割引してもよいですか
避けてください。Googleは口コミの投稿・変更・削除と引き換えに、割引や無料サービスなどの特典を提供することを禁止しています。
高評価をくれそうな人だけへ依頼できますか
評価を予測して対象を選ぶのではなく、実際の顧客へ公平に案内します。低評価を私的フォームへ、高評価だけをGoogleへ分ける誘導も避けます。
QRコードはどこに置けばよいですか
会計後、退店時、フォローメールなど、体験後に自然に案内できる場所が向いています。置くだけでなく、短い声かけと組み合わせます。
口コミに書く内容を例示してよいですか
「高評価を」「スタッフ名を必ず」などと誘導しないでください。投稿方法だけ案内し、内容は顧客自身に任せます。
急に口コミが増えると削除されますか
増加だけで一律に削除されるとは言えません。ただし、購入や特典など不正な方法は避け、通常業務の中で継続的に依頼します。
口コミが比較へ与える作用は「[Google口コミが新規顧客へ与える影響](/google-reviews-influence/)」、返信の実務は「[Google口コミの返信例文15選](/google-review-reply-examples/)」で詳しく解説しています。
まとめ
Googleの口コミを継続的に集める鍵は、特典や強いお願いではありません。すべてのお客様へ公平に、自然なタイミングで、任意の感想をお願いできる現場の仕組みです。
現在の口コミ依頼や返信に改善点があるか確認したい方は、30問・約3分の無料診断をご利用ください。
参考情報
- Google「クチコミを増やすためのヒント」:https://support.google.com/business/answer/3474122
- Google「クチコミを管理する」:https://support.google.com/business/answer/3474050
- Google Maps「禁止および制限されているコンテンツ」:https://support.google.com/contributionpolicy/answer/7400114